爆発的な香りとフレーバーを持ったすごいコーヒー!これぞまさにトップオブトップと呼べるコーヒーでしょう。
2020年に始まったエチオピアの品評会COE(カップオブエクセレンス)の2021年チャンピオンが作った2023年ロットです。
生産者のTamiru Tadesse(タミル タデッセ)さんは2021年のエチオピアCOEに極小豆を出品したのですが、豆のサイズが小さすぎて受け付けられず、通常ロットとして販売され、「Underscreen」と名前が付けられたので、コーヒーマニアの方は、Tamiru Tadesse Underscreenという名で知っている方も多いのではないでしょうか。
2022年のロットから、ALO Berryという名前になりました。
SidamaのBensaという標高の高い地域のさらに標高の高い土地で作られたために豆のサイズが小さくなっているだろうとのこと。その分、フレーバー、香りが凝縮している印象です。
袋を開けると、グレープキャンディーのような甘いブドウのような香り、ずっと嗅いでいたくなります。そして豆を挽いても強い香りが部屋を包みます!
お湯をかけても、コーヒーになっても爆発的な香りや複雑なフレーバーが持続しますので、ずーーーっと楽しめます。
エイジングが8日目を過ぎると、シャンパンのようなキラキラとした香りが出てきます。ぜひ1週間以上はエイジングをとって、じっくり楽しんでいただけたらと思います。
ブリューレシオ(抽出レシピ)は、1:16.5(例:1人分12g豆:198mlのお湯)、もしくは1:17(例:1人分12g豆:204mlのお湯)がおすすめです。あまり濃いと、お花感やフルーツ感が凝縮した感じになりますので、少しお湯が多めのブリューレシオをおすすめいたします!
エチオピア, Sidama, Tamiru Tadesse ALO Berry, Natural G1 2023, フィルターロースト 80g~
インフォメーション
甘み ★★★☆☆ 酸味 ★★★☆☆ ボディ ★☆☆☆☆ フルーティ ★★★★★★★★ フローラル ★★★★★★★★ 生産国 エチオピア
地 域 Sidama Bensa
農 園 ALO COFFEE PLC
品 種 74165
標 高 2380~2470m
生産処理 ナチュラル
焙煎度 浅煎り
テイスティングノート マスカット、ピーチ、グレープキャンディー、ブラックベリー、シャンパン、複雑すぎるフレーバーコヤナギからの一言
タミルさんのUnderscreen、2021、2022年ロットも素晴らしかったですが、23年ロットも安定的なおいしさを提供してくれています。
個人的には、3年続けて同じ味、同じ印象の豆を届けてくださるタミルさんはものすごく優秀な生産者なのだろうな~と思っています。
実はこの極小豆、焙煎がものすごく難しいです。焙煎中に「ハゼ」とよばれるパチパチはじける音がしないのです。ハゼは豆の水分が水蒸気になるときに鳴る音なので、豆が小さすぎて水分量が少ないためにハゼが来ないという状態が生まれていると予想できます。
焙煎するときはハゼを基準にしてその後何分焼くか、というプロセスなのですが、ハゼがないので、温度と焙煎時間を見ながらいいポイントを探る必要がありました。
試行錯誤の結果、おいし~いポイントで焼いていますので、これまでUnderscreenやALO Berryを飲んだことのある方にも、僕の焙煎を飲んでほしいです!